大槻ケンヂとナゴム青年たち
※この内容は会場で味わった感動及び湧き出た感情を正確に伝えられている記事ではありません。
5月17日、私は新宿レッドクロスで人生の一部を見た。
その日は挫・人間と大槻ケンヂ氏(以下オーケン氏)のツーマン、及びイチャイチャ共演であった。このライブ情報が公開された時、どちらも好きな身としては行くしかねえ!と思いチケットを取った。
当日、某実況グループの展覧会のチケット争奪戦で電子チケットページが鯖落ちし、焦りに焦っていたが無事会場に入ることができ前から3列目の若干上手側にスペースを確保した。
10分程時間が押したが、最初はオーケン氏の弾き語りから始まった。自分はこのライブで初聴きだったが(前に放送されていたNHKの「眠いいね!」では少し見た)、披露した筋肉少女帯の曲は激しいイメージがあるが、やや癖があるものの良いアレンジになっていて、コール&レスポンスも含めスタンディングでも十分楽しめた。他の活動の曲はあまり詳しくはないが、オーケン氏らしさがある歌詞で胸に沁みる曲ばかりだった。
(あとMCを聴いて、本当にこのおじちゃんはうっちーさんや某社長と同世代なのか…?と疑い始めた)
オーケン氏のターンが終わり、吉本の前説のようなテンションで紹介されながら挫・人間が登場した。オーケン氏の大ファンであるVo.下川さんが、御本人を目の前にしてめちゃくちゃテンションが上がっていながら若干緊張している(ような気がする)様子を見て、
すごい分かる〜〜〜〜!!
の気持ちしか浮かばなかった。分かる。分かってしまう。限界オタクを発揮している過激派ファンの下川さんを見ていると、若干のシンパシーを感じてしまう。自分も秋山さんを目の前にしてしまうとそんな感じになる。実際もっと酷いけど。
…話が逸れたが、そんな憧れの人と一緒に会話しながら笑顔を振りまいている3人は曲を披露している時のように生き生きとしていた。(まだやってないのに)
楽屋での話やオーケン氏の懐の広さなど、ライブタイトル通りのイチャイチャタイムを見せつけられ、ツーマン特権のコラボが始まろうとしていて何演るんだろ?とワクワクしていたその時………
え?「ぶれている」?
え?
「『人として軸がぶれている』」!
アアアアアアアアアアアアアーーーーーーッ!?!?!?!?!?!
嘘…嘘やろ…やば…これ…本当?今でも嘘みたいだと思ってるよ。
でも「本当」だったんだ…。
目の前にあるのはシングル盤で聴いていた曲を歌っているオーケン氏、そしてその曲を弾く挫・人間の姿だった。
聴き覚えのあるメロディはかっこいいギターの音に変わり、下川さんは絶望少女たちのコーラスを綺麗な高音で歌っていた。
もうこれだけで感動がMAXだった。半泣き状態だった。しかしまだコラボは続いた。
母さん、僕は貴族です。空想ルンバが一瞬頭をよぎったけど、「リンゴ送れ、C」だったよ。まさかライブでこの曲でコール&レスポンスできるとは思わなかったな。
腕を突き上げ放たれた林檎もぎれビームは、かつて中二病を発症した一人の人間を良い意味で粉々にした。
この2曲で何もかも吹っ飛んでしまった。尊かった。形成された人生で出会った一部を生で見れる・聴けるとは思わなかった。これで思い出したが、「大槻ケンヂ」に出会ったきっかけはこの曲たちだった。大槻ケンヂ氏と挫・人間とさよなら絶望先生が好きで本当に良かったなあ。
そろそろしんどくなってきたので挫・人間のターンは短くなってしまうが(申し訳ない)、菅さんから新たにサポートチェンジした謎の人(?)を引き連れ変わらない、いやいつも以上の盛り上がりを見せた。前から生で聴きたかった「人類」や「土曜日の俺はちょっと違う」も聴けて良かった。下川さんのMCの早口オタク語り(罵ってはいないです)を思い当たるところあると感じながら、絶対演ると予想していた「セルアウト禅問答」で幕を閉じた。お陰でかなり疲れてしまったが、挫・人間の熱い想いが歌・演奏・動きに乗せられそれに影響され全力で楽しめた。汗汗。
(一応若干夏目さんの顔ファンをやっているので述べておくが、煽り多いな!と思いつつも良い表情してました。)
ありがとうオーケン氏、挫・人間、そして初めてオーケン氏に「LO」を教えた男。
ーーーーーーーここからライブ後の話ーーーーーーー
そんな記念日にしたいライブが終わった後、何と尊敬している人(絵描きの方)*1に話しかけられてしまったのだ!!(自慢)リアルでお話するのが久しぶりで、つい限界オタクの反応をしてしまい申し訳なかった。この方が描いていた挫・人間のイラストが最高に素敵でカッチョいいのだ…。
*1:テンMAさん。絵のクオリティ半端じゃないし絵柄がかっこよくて好みだし漫画もプロ並に上手い。創作本は全部買った。3大好きな髙橋芳一さんを描く絵描きの一人。関係無いけどCupheadの話をしたかった。