さよなら入道雲

思ったことを吐く

心理的瑕疵物件で見るトム・ブラウン(映画ネタバレ)

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今映画観終わった直後です。

ヤバイ、とにかくトム・ブラウン編がヤバイ!

適当にあらすじ絡めながら吐き出してきます。





彼女と相方に捨てられた冴えない芸人・シンジ(漫才で全然笑わないという、みちおちゃんとは正反対の男!)は、行きつけの居酒屋でロン毛パツパツスーツのヨシオという男と出逢います。彼はアート系の仕事をしており、仕事でクライアントの機嫌を損ね家に帰りたくないと落ち込んでいました。仕事が上手くいかなく途方に暮れてるところ、シンジと同じ境遇でイイですね。で話してるうちに意気投合し、ヨシオを事故物件な自宅に連れ込むんですね。で、お酒入ってあれやこれやと話してるうちに、ヨシオがネタを見せてくれとシンジにせがむんです。

で、仕方なくネタを披露(全くオチてないグダグダなネタなんですけど、ほぼ一人トムブラウンやってます)するシンジ。中途半端に終わった合体ネタを見て、明らかに心から面白いと思ってなさそうな笑い声を出しながら拍手をしてくれるヨシオ。優しい。

で、ここからがヤバイんですよ。君は嘘をついている、とシンジはヨシオに言い寄ってきます。ここのみちおちゃんの迫真の演技がヤバいんです。理由は後述しますが、取り憑かれたようにヨシオに迫ってくるみちおちゃんの表情。笑ってるけど笑ってないんです。いつもの可愛い笑顔じゃないんですよ。目の前のロン毛に執着し、嘘をついたことに対して非常に動乱している。目には狂気しか宿っていないんです。


時間は飛び、雷鳴が響く天気の下、いつもの居酒屋で一人飲んでいると、キャリーケースを持った女子高校生が店の前に立っていました。一目で家出少女と分かったシンジは、少女にご飯を奢り自分も独り身だからと家に来るように誘います。躊躇いもなく着いていくと(この時点で別の意味でヤバイ)、さっきの落ち着いた感じとはうって変わって狂気しか感じねえシンジがそこにいました。

もうここが震え所さんです。目を血走らせ、笑い続けるシンジ。みちおちゃん普段から割と怖い言われてるけど、それ以上の怖さが笑顔から滲み出ていました。正直メインの女幽霊よりも怖かったです。


ここからは元相方と元カノがシンジ宅に訪れてそこにはーーって感じで終わるんですが、実はシンジは9人も人を殺していました。ロン毛含め。

それは彼自身の意思からではなく、事故物件に住まう幽霊に取り憑かれ無意識に行った殺人だそうです。この設定は最後に語られるのですが、なるほどずっとムスッとしていたシンジが笑顔を何度も見せるようになったのはこの所為だったのかと納得しました。この細かい変化がイイですね。


とりあえず「劇場版ほんとうにあった怖い話〜事故物件芸人〜」のトム・ブラウン編はここで一旦締めます。

個人的には、初対面なのにヨシオに対してすごいニコニコするシンジが良かったですね。あとロン毛ちゃんは首で演技してることがよく分かりました。


全体的にずっと落語で流れるような三味線の音楽、カンカンと響く拍子木が良い雰囲気出してました。3部作どれもよかったんですけどやっぱりラストで全部持ってかれたので、トム編だけあと5回くらいは見たいですね。

何者にもなれない、直立する腐肉

※この記事は自己啓発系の内容ではありません。

 

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買い換えたばかりのカーペット

 

みなさん元気ですか?推し活動は変わらずしていますか?

私は最推しさん*1のライブが二ヶ月以上なくて暴れ出しそうなのを抑えながら生きている。必死に。

沼の水が段々と少なくなってきている。推し養分が無くなっていく。早くライブの日になって頭の先まで推し養分で満たされたい。

 

 

突然だが、あなたには生きてる上での役割が与えられているか?そしてそれはあなたにしかできないことか?

 

 

…言ってみたかっただけです。すいません。それは置いておいて、やってるじゃん、Twitter。最推しさんが。

フォロワーの人がリプライ送ってるじゃん、返事くれるじゃん。

 

 

羨ましい!!

 

 

いや、必ずリプが欲しいというわけではない。そもそも、雲通り越して宇宙と地の差がある最推しさんに軽々とリプライを送れるわけないし、日常会話的な話もできるはずがないのだ。所詮は小心者なのだ。

 

 

しかし羨ましい!!

 

 

自分のフォロワーさんが舎弟って最推しさんに言われてるじゃん?最推しさんに認知されて特殊(?)な呼び名で呼ばれてるじゃん?いいな〜〜〜。自分も「俺ン家の壁!」って言われたいな〜〜〜。または床。

 

 

そんなに認知されたいのか?じゃあリプライ送ればいいじゃん。

 

 

もう一人の自分がそう語りかけてきた。

www.youtube.com

そもそも最推しさんに認知されたくない。言っていることが逆だろうが、最推しさんの記憶脳を無駄に使わせ、モブキャラから名前のあるサブキャラに進化したくはないのだ。

ただかっこよくてかわいい最推しさんを目立たないよう応援していたい(目立つだろとかは言ってはいけない)。過去の情報・資料に目を通して、思い出となってしまった出来事にエモーショナルを感じていたい。欲を言えばベース講座全コンプ、会報が欲しい。

 

 

 

 

 

何者にもなれない自分は、若気の至りの名言「直立する腐肉」に等しい。そんな自分は今日もカメラロールに保存されている最推しさんの写真を見てかわいい、と思いつつ、画面越しの方が最も落ち着くと思うのであった。

 

 

 

 

 

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記事全く関係ないけど、挫・人間の「天使と人工衛星」の季節なんだね

 

*1:秋山勝彦さん。ポール・スミスヘビーユーザー。

大槻ケンヂとナゴム青年たち

※この内容は会場で味わった感動及び湧き出た感情を正確に伝えられている記事ではありません。

 

 

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5月17日、私は新宿レッドクロスで人生の一部を見た。

 

 

その日は挫・人間と大槻ケンヂ氏(以下オーケン氏)のツーマン、及びイチャイチャ共演であった。このライブ情報が公開された時、どちらも好きな身としては行くしかねえ!と思いチケットを取った。

当日、某実況グループの展覧会のチケット争奪戦で電子チケットページが鯖落ちし、焦りに焦っていたが無事会場に入ることができ前から3列目の若干上手側にスペースを確保した。

 

10分程時間が押したが、最初はオーケン氏の弾き語りから始まった。自分はこのライブで初聴きだったが(前に放送されていたNHKの「眠いいね!」では少し見た)、披露した筋肉少女帯の曲は激しいイメージがあるが、やや癖があるものの良いアレンジになっていて、コール&レスポンスも含めスタンディングでも十分楽しめた。他の活動の曲はあまり詳しくはないが、オーケン氏らしさがある歌詞で胸に沁みる曲ばかりだった。

(あとMCを聴いて、本当にこのおじちゃんはうっちーさんや某社長と同世代なのか…?と疑い始めた)

 

 

オーケン氏のターンが終わり、吉本の前説のようなテンションで紹介されながら挫・人間が登場した。オーケン氏の大ファンであるVo.下川さんが、御本人を目の前にしてめちゃくちゃテンションが上がっていながら若干緊張している(ような気がする)様子を見て、

 

すごい分かる〜〜〜〜!!

 

の気持ちしか浮かばなかった。分かる。分かってしまう。限界オタクを発揮している過激派ファンの下川さんを見ていると、若干のシンパシーを感じてしまう。自分も秋山さんを目の前にしてしまうとそんな感じになる。実際もっと酷いけど。

…話が逸れたが、そんな憧れの人と一緒に会話しながら笑顔を振りまいている3人は曲を披露している時のように生き生きとしていた。(まだやってないのに)

 

楽屋での話やオーケン氏の懐の広さなど、ライブタイトル通りのイチャイチャタイムを見せつけられ、ツーマン特権のコラボが始まろうとしていて何演るんだろ?とワクワクしていたその時………

 

え?「ぶれている」?

 

え?

 

「『人として軸がぶれている』」!

 

 

アアアアアアアアアアアアアーーーーーーッ!?!?!?!?!?!

 

 

嘘…嘘やろ…やば…これ…本当?今でも嘘みたいだと思ってるよ。

でも「本当」だったんだ…。

目の前にあるのはシングル盤で聴いていた曲を歌っているオーケン氏、そしてその曲を弾く挫・人間の姿だった。

聴き覚えのあるメロディはかっこいいギターの音に変わり、下川さんは絶望少女たちのコーラスを綺麗な高音で歌っていた。

もうこれだけで感動がMAXだった。半泣き状態だった。しかしまだコラボは続いた。

 

 

林檎もぎれビーム!

 

 

母さん、僕は貴族です。空想ルンバが一瞬頭をよぎったけど、「リンゴ送れ、C」だったよ。まさかライブでこの曲でコール&レスポンスできるとは思わなかったな。

腕を突き上げ放たれた林檎もぎれビームは、かつて中二病を発症した一人の人間を良い意味で粉々にした。

 

この2曲で何もかも吹っ飛んでしまった。尊かった。形成された人生で出会った一部を生で見れる・聴けるとは思わなかった。これで思い出したが、「大槻ケンヂ」に出会ったきっかけはこの曲たちだった。大槻ケンヂ氏と挫・人間とさよなら絶望先生が好きで本当に良かったなあ。

 

 

そろそろしんどくなってきたので挫・人間のターンは短くなってしまうが(申し訳ない)、菅さんから新たにサポートチェンジした謎の人(?)を引き連れ変わらない、いやいつも以上の盛り上がりを見せた。前から生で聴きたかった「人類」や「土曜日の俺はちょっと違う」も聴けて良かった。下川さんのMCの早口オタク語り(罵ってはいないです)を思い当たるところあると感じながら、絶対演ると予想していた「セルアウト禅問答」で幕を閉じた。お陰でかなり疲れてしまったが、挫・人間の熱い想いが歌・演奏・動きに乗せられそれに影響され全力で楽しめた。汗汗。

 

(一応若干夏目さんの顔ファンをやっているので述べておくが、煽り多いな!と思いつつも良い表情してました。)

 

 

 

ありがとうオーケン氏、挫・人間、そして初めてオーケン氏に「LO」を教えた男。

 

 

ーーーーーーーここからライブ後の話ーーーーーーー

 

そんな記念日にしたいライブが終わった後、何と尊敬している人(絵描きの方)*1に話しかけられてしまったのだ!!(自慢)リアルでお話するのが久しぶりで、つい限界オタクの反応をしてしまい申し訳なかった。この方が描いていた挫・人間のイラストが最高に素敵でカッチョいいのだ…。

 

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*1:テンMAさん。絵のクオリティ半端じゃないし絵柄がかっこよくて好みだし漫画もプロ並に上手い。創作本は全部買った。3大好きな髙橋芳一さんを描く絵描きの一人。関係無いけどCupheadの話をしたかった。

人とゲイジュツと私 〜何でもない浅草ロック座感想編〜

※この内容は目で見たものを確実に伝えられている記事ではありません。

 

 

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※日が経っているので記憶が曖昧です。

 

 

 

去る5月2日、わたしはかなり前から行きたかったストリップを観るため、界隈ではかなり有名らしい『浅草ロック座』へ向かった。浮かれ気味の観光客を押しのけつつ浅草寺を横目に(雷門は生で初めて見たが、圧倒的大きさであった)その場所へ足を運んだ。一人で観るには勇気が足りなかったため、Twitterのフォロワー・ごるちゃん*1と一緒に行った。

 

著者が駅の場所を間違えたせいで入場が少し遅くなってしまったが、パフォーマンスが行われているホールに入ると薄暗いホールに人がみっしりと詰まっており、太鼓の音が鳴り響いていた。

 

なんだこれは…。

 

おもてたんと違う!(CV.織田信長) これ市が開催する四季の祭りやお年寄りの元気付けの会とかでよくやってるアレだ。ここはどこなんだ?わくわくホリデーホールか?

…いや違う。よく見ると、踊っているのは煌びやかな衣装を纏った美女だ。この舞台はただの景気づけの催事の場ではない。最初から最後まで全力で「芸術」を表現する勇気を持った女性たちの輝ける場所なんだ……ッ!

 

 

(ここからはざっくりとした全体の感想です。)

 

 

 

やー、よかったなー。やっぱり一度現場に行って自分の目で確かめるべきだなー。

彼女たちは所謂「動く芸術」だった。人間の「恥部」と称される部分を晒しているのは、その表現方法の一つに過ぎないと感じた。彼女たちは恐らく自分の身体を最も完成されたものとして認識している。その通りに、余分な肉も付いていないし丁度いい筋肉の付き方もしていた。今まで積み重ねてきた努力の末に辿り着いた結果があのような動き・肉体ならば、一つの芸術として評価されてもおかしくないだろう。(全員身体が柔らかかった)

 

全体的には衣装着たままパフォーマンス→突き出してる丸いところに行って脱ぐ→パフォーマンス…のような流れであった。特に印象に残っていたのは、履いていた紐パンツを脱ぐとアキレス腱に器用に結びつけていたところだ。ここもまたシルエットが美しいシーンであったが、個人的には陰部が見えるよりエロティシズムを感じた。

もう一つは手前の丸い舞台が回転中に、お姉さんが目を合わせてくれた気がして嬉しくなってしまったことだ。(何故かライブで中野テルヲ氏*2と目が合った気がした時よりも嬉しかった)これも同性故のファンサービス的な行為だろうが、意外とこういうこともやってくれるんだなと思った。

 

 

 

ストリップといえば裸…女性の裸を見れるということは、猥雑な雰囲気で客もそれを期待しているのでは?と思われがちだ。

 

しかし、それは全くの間違いである。

 

客は皆、真剣な眼差しで彼女らを見つめ、素晴らしいパフォーマンスには惜しげも無く拍手を送っていた。誰一人、「下品なエロ」を求めている者はいなかった。(多分)

実際、劇場の端にスケッチブックを持ち鉛筆を走らせている一人の男性が立っていた。ドローイングでもしていたのだろうか。わざわざ紙と鉛筆を持ちお金を払い入っているその人も凄いが、「紙面上に残したい」と思わせる魅力を持たせる彼女たちの才能もまた凄いものであろう。

 

 

(飽きてきたのでここで一旦やめますすいません)

 

*1:ごるじたい女史。勝手にお姉さん的存在だと思っている

*2:ソロミュージシャン。4つの電球でお馴染み。最近UTS-6を使ってくれてないことに寂しさを覚える

親より年上の人物を好きになるということ

※この記事は布教を目的とする内容ではありません。また、後半になるにつれて気持ち悪くなってくるので注意して下さい。※

 

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2018年夏に日焼け覚悟で往復約8時間をかけて行った千葉の「秋山駅」。

なんと布団の中で打っていた分がちゃんと下書きに保存されてなかったのである。これに萎えて最初の部分の内容は適当になっているが許していただきたい。

 

 

 

「好きな芸能人って誰?」

 

 

出会ったばかりの友達やプロフィール帳にありがちな質問だ。タレント・歌手・スポーツ選手など様々な選択肢がある中、かつてのわたしはこう答えていた。

 

小日向文世さんかな」

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三谷映画の小日向さん(段田さん)。天国の公安

 

大抵最終的には驚かれる。何故かは分からないが、存在感のある演技に日本中を魅了してきた小日向さんは認知度の高い名俳優だ。その魅了された一人であるわたしが特に好きなところは、笑顔だ。

 

そう、笑顔だ。スマイルだ。

ただの笑顔じゃない。まずは下の画像を見ていただきたい。

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これは「陽」の笑顔。親しさの湧く優しそうな性格が滲み出ている表情だ。眩しい。

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そして「隠」の笑顔。目は笑っていない。いかにもニコニコしながら人の命を奪ってそうな表情だ(タイプ)。

 

 

…やばいのである。

役柄によって完全に笑顔にある意味が違っているのだ。凄い。使い分け…と言うのかは分からないが、長年培ってきた才能が出るその表現力に感動しながら、「HERO(2001)」と「緊急取調室(シーズン3は現在放送中)」をわたしは推していく。

 

 

 

 

「好きなアーティストって誰?」

 

同世代の子や職場の先輩に訊かれがちな質問だ。「知らない…」という雰囲気が苦手なので少々躊躇ってしまうが、わたしは胸を張ってこう答える。

 

 

秋山勝彦さん」

 

 

秋山勝彦さん…秋山さん…良い名前だ…秋の山…いとおかし…。

秋山勝彦さんは1959年4月11日生まれのO型。高校時代に「阿媚叫喚」というバンドを組みそこから1979年結成の「P-MODEL」へ。オリジナルメンバーだったが一度脱退し、「Elle Najia」や「夢幻会社」、「HERE IS EDEN」などとして活動しながら1991年に再び「P-MODEL」へ加入。93年に脱退しエデンが解散した後はソロ名義「after the rain」で音楽活動を続ける。現在は髙橋芳一さんとのユニット「CROSS」や藤掛正隆さんとのライブ、「NoME」やソロなどで活動中。(著者の脳より引用)

 

秋山さんとの出会いは「BIT MAP」であった。まず平沢進師匠*1を知った自分は「P-MODEL」に辿り着き、Youtubeニコニコ動画にアップされている当時放送されていたP出演のテレビ番組の一部を見たりしていた。

P-MODEL」を知る元フォロワーからお勧めされた動画。田中さんが弾いているシンセの音が耳に残る。映像途中に挿し込まれている名画にも何だこれとなった。

お馴染みの『P-MODEL』発売前のインタビュー映像。最後のバレンタイン(茶番)の詳細が気になりすぎている。

 

そこから「BIT MAP」を入手し収録映像を見た自分だったが、とんでもない衝撃を受けた。

 

 

笑顔が素敵すぎる。 

 

 

また笑顔かよ、と思った紳士淑女のあなた、正解である。自分は笑顔に大変弱い。 マラカスを片手で持って踊りまくっている?思わず笑ってしまう?そんなの関係ない。(草を生やすな)ただ笑顔が素敵だったのだ。まずそれが第一なのだ。

隣にいるタルボを弾いている人がほぼ真顔にも関わらず、秋山さんは笑顔を振りまいていた。これで惹かれてしまうのは仕方がないのではないだろうか。

また、しっかりキーボードを弾きながらも眩しい金髪を振り乱しステージから落下するくらい身体を動かすモデル体型の秋山さんは黄色い声・薔薇の花束贈呈間違いなしだ。

でも何より秋山さんの4人の中で本人が主張する表現方法を突き通しているところが魅力的だ。当時の解凍Pには「分かりやすいテクノ」というテーマがあったし、無機的でディジタルな雰囲気が最も似合うスタイルだったであろう。しかし秋山さんはそれを気にせず「ロック」をやめていない。(と著者本人が思うだけです)他のメンバーのヤスチカさんも客席にダイブしに行ったりとか、ことぶきさんもああいう画期的なライブスタイルだったけども、自分的には秋山さんが一番「自分らしさ」を出していると思うんだな、という短絡的な考えでいる。

 

 

時代は飛んで現在(2019年)の秋山さんだ。今の秋山さんも変わらずロックを続けている。

 

…は置いておいて、

 

 

かわいくない?

 

 

すごくかわいい…。めっちゃかわいい。どかわいいら。前まで一番かわいい秋山さんNo.1は解凍期だったのだが、今は今の秋山さんが断トツで1位である。

だってかわいいじゃないか。世界一。生きる芸術だし。お菓子好きだし。言動全てがかわいいし服もかわいい。少し前までは失礼と思い表立った所ではあまり発言しなかったが、御本尊が言われたい!と言ったことから解禁してしまったのだ。まあ男性にも言われてるし許されるよね?

…勿論かっこよくお洒落さんな(いつも良い匂い!)ところもあるのだが、かわいさがとてもかなりあるのだ。最近Twitterも始められて、益々かわいさに磨きがかかってきた。

 

一番のインパクトはこれだ。2/22に投稿された、猫耳カチューシャをつけた姿の写真だ。萌えアイテム・猫耳というだけでもう駄目だ。どこで手に入れたのかは不明だが、わざわざ買って(しかも外で!)つけたのだろうか。眉間に皺を寄せても滲み出るかわいさ余ってかわいさ100倍の写真は、ファンサービスにも程がある。

 

そんな秋山さんの写真を見たらまず「かわいい」が浮かぶわたしでも、恋愛感情は1mmもないのである。他の人の「結婚したい!」「好き!(love)」には特に疑問も嫌悪感も浮かばないが、そういう感情は一切ない上恋愛対象・好きな男性のタイプにも入っていないのである。

秋山さんは所謂「芸能人」だ。いくらライブハウスで舞台の段差が無くても、手の届くことのない友達になれない人間なのである。そもそも好きになった理由が「舞台で見せた姿」にあるのだから、それ以外のところやプライベート的な側面まで足を踏み込むのは大きな間違いだ。だからわたしはそこに気をつけながら、御本尊とファンの距離を大事にしているのである。写真を撮ってもらう時に自分の顔を写さないよう努力するのは、御本尊の美しい顔に自分の汚顔を並ばせたくないからである。 

 

 

Twitterのタイムラインに流せないような事ばかり打ってきたが、勿論秋山さんが作る曲も良いものばかりだ。秋山さんは歌詞を作る時難しい単語は使わない、みたいなことを言っていたが、それでも語彙力が半端ない文学青年から生み出される歌詞は美しく、そして儚いものばかりだった。(お気に入りの歌詞は「from the edge of nirvana」や「月の夜の与太者たち」あたり)秋山さんといえばロック、ロックといえば激しいとかぶっ飛んでるというイメージがあるが、繊細でリアリストな歌詞 は確実に貴方の心を掴むだろう。

 

 

*1:言わずと知れたテクノなアーティスト。ソロアルバムは初期三部作しか持ってない

未だに『千本桜』の良さが分からない

(Twitterのフォロワーが見ている前提なので、初めましての挨拶は無しで)

 

※終始自分語りです、そしてこの記事は『千本桜』を批判及び「ここがこうだから良くない」と分析する内容ではありません※

 

この世に静岡県民として生み落とされて20年、様々なコンテンツやジャンルに出会ってきた。その中でも、ここ4年くらいは同じジャンルにいて同じアーチストを推してきていた。

 

そう、今の自分にとって「音楽」は衣食住並に大切なものとなってきたのだ。

 

しかし過去を振り返ってみると、中1からRADWIMPSや米津玄師やボカロを聴いてたくせにその時はまだ日常生活において嗜むもの、として認識していなかった。まだイナズマイレブン鬼道有人に魅了され、ギャグマンガ日和を読みつつうごくメモ帳*1に精を出し太宰治を崇拝していた日々であった。

…が、そもそも中学校で入っていた部活のせいで「遠征しよう!」「ライブ行こう!」という気持ちも湧かなかった気がする。(週6だったし)

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イナイレの鬼道。指パッチンをする姿に憧れひたすら練習していた時期もあった。


でもYoutubeニコニコ動画で気軽に視聴できたボカロにはそれなりに熱意があったかもしれない。CD購入デビューしたのも、ボカロオムニバスを買った時だった。

 

当時は今で言う「◯◯世代」にぶち当たる曲をいくつか聴いていた。『モザイクロール』『え?あぁ、そう。』先日逝去したwowaka氏の『ワールズエンド・ダンスホール』etc… メジャーであればほぼ聴いていたはずだ。特にじん(自然の敵P)氏のカゲロウプロジェクトはアルバムや小説を買っていたくらいだ。

この時からエモい曲が好きだったんだな

 

 

ボカロが一番好きな音楽になりつつあったある日、同じ部活の友達が

 

「千本桜良いよね〜」

 

みたいなことを言ってきた。

『千本桜』は2011年に発表された初音ミクが歌うレトロチックな曲で、世間一般がイメージする「ボカロ」に近く(色んなところで取り上げられてるし)カラオケで年代問わずよく歌われている曲である。そんな大人気曲の魅力?

 

分からない。

 

言っておくが、決してdisっているわけではない。先述したように老若男女問わずカラオケで歌われ、再生回数も半端なく初音ミクの良さを広めたものの一つである素晴らしい曲だ。そこは誤解しないでいただきたい。

 

では何故分からないのか?単純に自分好みではなかったから。終わり。

 

 

 

…はしないが、いまいち曲の良さが分からない。

自分の場合、大抵イントロで「これすこ」「これはうーん」を判断する。『千本桜』の場合、後者でありイントロから先、サビを聴いたとしても盛り上がらないし「すこ」が見つからないわけなのだ。まあ本当に好みの問題なので詳しく語る必要はないのだが、世間で評価され歌舞伎で表現されるまでの理由がよく分からないのだ。

自分も昔から「レトロ」は魅力的だと思っていたが、曲調にもそれっぽさを感じることができず『1925』の方を「レトロ〜!」と言い張っていたのだった。

 

 

「いやいや、PVが良かったからでしょ」

 

 

と思ったそこの紳士淑女のあなた、そう、それである。

PVだ。プロモーションビデオだ。それが良かったから『千本桜』は評価されたのだ。(※個人の意見です)

投稿した年が2011年であるのにも関わらず、無数の風車が回り桜が画面を舞い、美麗なイラストと共に大正の日本を駆け巡るような映像は、中二病を拗らせた少年少女にズブズブと刺さっていっただろう。映像付き音楽は PVをひたすら見る→曲がだんだん耳につきそっちも好きになる というパターンもあるし、ついでに言うと『千本桜』はPVで評価された、という意見もどこかで聞いたことがあるし、全てがそうであるという訳ではないが、そういうことなのだろう。きっと。

 

 

高校生になって今のジャンルに出会い初めて「ライブに行きたい」という感情が芽生えた。まだ地元にいた頃はどうしてもCROSS*2のライブに行きたくてプライドを捨て従姉妹の家(当時はまだ凄さを知らなかったが、武蔵小杉のタワマン住みだった)を宿代わりにして上京することもあった。あの頃は未成年だったせいでまともにライブ通いすることもできなかったのは悔しかったが、今関東に引っ越し推しに顔を覚えられてしまうくらい通えることができたのはとても嬉しく思っている。(関東の大学を選んだのはちょっと邪な気持ちがあったからだ)

 

 

「好きなアーティストは?」とクラスのアンケートの為に訊かれ、全く思いつかなくて「Monkey majik*3と答えた過去の自分よ、お前は「好きなアーチスト」に出会い、熱意と愛(like)を注ぎ、全力で音楽を楽しんでいるぞ。良いだろう。良い歌詞にも出会い、良いメロディにも出会っているんだぞ。

 

RADWIMPSも米津玄師もボカロも変わらず今でも好きだが、その時認識していなかった「良さ」を曲を聴いた分わかってきた、多分そのはずなんだ…と思う。

 

 

 

最後に一押しのボカロ曲を。猫をかぶった曲らしいがPVも曲もハイクオリティ。

 

 

 

次回作:秋山さんへの愛

*1:パラパラアニメを作れるDSソフト。ネットに繋ぎ人の作品を見まくるのが日常

*2:秋山勝彦さんと髙橋芳一さんが組んでいるCrazy Rider On Standard Systemという音楽ユニット

*3:当時見ていたアニメ「ぬらりひょんの孫」のOPを担当していたからだ